西洋で言うミントオイル「ハッカ油」。その便利な使い方をご存知ですか?聞いたことあるけどよく知らない、気になっていたけど使い方がわからない、という方も多いのでは。ほんの数滴でいろいろ使える「ハッカ油」を使いこなしましょう。
「ハッカ油」って何?
ハッカとはシソ科の植物の総称のこと。日本では「薄荷(はっか)」と呼ばれますが、英語でいうと「ミント」です。葉を揉むだけでもスーッとした清涼感が感じられます。ハッカ油はハッカから抽出したオイル。独特の清涼感が特徴で、食品添加物としてもなじみがありますが、防虫効果が注目され、最近は虫除けとして用いる人も増えています。薬局やドラッグストアなどで販売されており、1本(20ml程度)で500~1000円とリーズナブル。ハッカの名産地である北海道のお土産物としも人気で、北海道物産展などでも販売されています。リフレッシュ効果のほか、消炎鎮痛作用、抗菌・抗ウイルス作用もあり、さまざまな用途で活躍します。
※口に入れたりする場合は、「和種ハッカ油」「食品添加物」と記載されたものを使用しましょう。

<基本のハッカ油スプレーの作り方>
虫除けや消臭剤として使えるスプレーです。肌につける場合は、少しずつつけて様子をみましょう。
●用意するもの…ハッカ油10滴(肌につける場合は5滴)、無水エタノール10ml、水90ml、スプレーボトル(ポリプロピレン、ポリエチレン、ガラス製、陶器製)
1.ハッカ油と無水エタノールをよく混ぜ合わせる
2.スプレーボトルに1をいれ、水を加える
ハッカ油と水が分離しやすいので、使用前によく振って混ぜ合わせましょう。スプレー容器の材質はよく確認すること。ポリスチレン製の容器はハッカ油に含まれる成分の影響で溶けることがあります。
健康管理、体調不良に
ハッカ油に含まれるメントールという成分には抗菌・消炎鎮痛作用があるので、これからのシーズン、風邪予防にうがい薬として使えます。食後に使えば口の中もスッキリ。口臭予防にマウスウォッシュとしても便利に使えます。紅茶に入れて飲んでもよいでしょう。
花粉症や鼻炎、風邪などで鼻がつまっているときもハッカ油が有効です。ハッカ油を1滴ほど垂らしたマスクを使うと鼻がスーッと通っていきます。鼻づまりで寝苦しいときは、枕に1滴垂らしたり、タオルやガーゼなどに数滴垂らして枕元に置いておいたり、枕やシーツに直接スプレーをふきかけたりすると効果的です。
<うがい薬・マウスウォッシュの作り方>
コップ1杯(約200ml)にハッカ油を1、2滴垂らして混ぜます。水が
冷たいとなじみにくいので常温の水を使いましょう。口当たりを柔ら
かくしたいときは、8時間以上置いて使ってみましょう。
リラックスに、肩こり・頭痛に
ハッカ油にはリラックス効果がありイライラを沈めてくれます。また覚醒作用もあるので、眠気を払ってスッキリします。ストレスがたまっていたり、疲れていたり、眠くてたまらないときなど、香りをかぐだけで心を静めてくれます。
肩が凝ったときに貼るシップにもハッカ油に含まれるメントールの効果が入っています。メントールには軽い麻酔作用があるといわれているので、肩こりや頭痛の症状を軽減する効果があります。少量であれば肌につけても大丈夫なので、肩こりや筋肉痛などの体の痛い部分1滴直接すりこむようにしましょう。頭痛のときは、こめかみに1滴すりこむようにすると痛みの緩和に役立ちます。
ハウスキーピングやお掃除に
拭き掃除をする際に、バケツに水を入れ、ハッカ油を3~5滴ほど垂らし、その水を使って拭くと、部屋の殺菌、消臭ができます。口に入れても大丈夫なものを用いれば、テーブルやオーブンレンジ、冷蔵庫などを拭いても安心です。また、ゴミ箱に数滴垂らしておくと、消臭効果のほか、コバエやゴキブリ撃退にも有効です。靴や服にスプレーしてもいやなにおいを消してくれます。
ハッカ油を使用する際の注意点
・肌につけるときは少量から
ハッカ油をつけすぎると、肌が痛くなることもあるので注意。少しずつ使って試しましょう。
・ペットに注意
ハッカ油のにおいは害虫も苦手ですが、猫や犬なども苦手な場合があります。中毒症状を起こすこともあるので、十分に注意しましょう。
