「人生最期。いつかは考えなければならない」
あまり想像したくはありませんが、誰にも「人生最期の時」が訪れます。
そうなったら、配偶者や子供、孫、あるいは親しい人たちに、何を残したいと思うでしょうか? 医療・介護の関係者には、どんなことを望むでしょうか?

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今回は「もし、あと半年の命だとしたら」という仮定のゲームを通じて、自分の価値観を知る「もしバナゲーム」をご紹介します。
「もしバナゲーム」って何?
「もしバナゲーム」とは、人生最期の瞬間にどうありたいかを考えるゲーム。
多くの人が大切なこと、いつか来ること、当たり前のこと、とわかっている話題ながらも、なんとなく禁忌(タブー)のような気がして避けてしまう話題でもあります。
しかし、本人の価値観、あり方というのは生きているうちしか聞くことができません。
もしバナゲームは、在宅・緩和ケアの医師が開発しています。
もしもの際に自分にとって大切な「価値観」を考えるアイテムとして、アメリカの「Go Wish Game」を日本語に翻訳。
さらにワークショップで使用できるよう、ルールを新たに考案されたものです。
ルールがあることで、「縁起でもない」話を「ゲーム感覚」で気軽に話せるのです。
このゲームでは、医療や介護現場のスタッフ同士で行うことで、もしものことを「自分ごと」として考えたり、現場で出会う患者や入居者がそれぞれ大切にしていること、その変化にも気づけるようになるかもしれません。
もちろん、残りの人生の計画を立てているシニア世代の方同士のプレイなら、今後の人生を過ごすヒントになることでしょう。
「何が大切か」で、自分や配偶者の価値観を知る

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このもしバナゲームは、複数人でプレイするゲームで、場にいる人の大切なこと、生き方、死に方、あり方を話し合うことのできるゲーム。
元気なうちに、自分自身のあり方と向き合うことができます。
生きている内だからこそ聞ける、大切な人の死生観。
このゲームを通じてぜひ本音を聞いてみませんか?
ルールはとても簡単。
しかし、考えるテーマはシンプルなのに、複雑。
そんなもしバナゲームのルールや実際に遊んでいる様子は次の項でご紹介していきます。
編集部でやってみました!

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もしバナゲームの遊び方はとても簡単で、わずか4つだけ。
- 手札は5枚。
場に5枚オープンし、順番を決めて時計回りに場のカードと1枚交換する。
手持ちのカードよりも「大切だ」と思えるカードと交換していきます。 - 2巡目以降はパスもOK。
全員がパスをしたら場を流し、新たな5枚をオープンします。
この手順を繰り返し、場のカードがなくなったら終了です。 - 手元に残った5枚のカードから、大切にしたい事柄の優先順位を1~3番まで決めます
- それぞれのカードを選んだ理由、捨てた理由を発表
たったこれだけなので、とても簡単に遊ぶことができます。
実際にこのルールで編集部で遊んでみました。

まずは手元に来た5枚について、何が自分にとって大事なのかをじっくりと考えます。

場に出されたカードの中から、「より自分が大切だ」と思うものと、手持ちのカードとを交換していきます。

カードを交換していくと、徐々に自分が本当に大切なもの、大切にしたいこと、あり方がはっきりとしてきます。

最後は自分が選んだカードを場にオープンし、1~3番目に大切だと感じたこととその理由を発表します。
普段は聞くことを憚られる「死」についての話。
ゲームを通じて、一緒に仕事をしていても聞くことができない死についての話を聞くことができました。
終わった頃には、なんだかしんみりとした雰囲気に。
このように日本人はタブーとしがちな、死についての話をみんなで発表し合うことで、普段のコミュニケーションではなかなか見えてこない、人の深層意識について知ることができます。
深層意識を知ることで、よりコミュニケーションが深いものとなっていきそうな予感がしました。
死について話しておくことは、生きている人の責任だとも言えます。
ぜひ職場で、コミュニティで、家族で、もしバナゲームを通じて、自分の遺志を伝えてみませんか?
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