きのこの栄養百科
しいたけ
栄養豊富なきのこの代表格。
木に菌を植えつける原木栽培が主流でしたが、現在はおがくずなどのかたまりに植えつける菌床栽培が増加しています。栄養価はきのこの中でもトップクラス。血中コレステロールを低下させるエリタデニン、免疫細胞を活性化させるレンチナンが豊富。うま味成分グアニル酸は加熱するほど増加し、香りもうま味もアップ。
えのきたけ
さまざまな食材と好相性。
淡泊な味わいで、どんな素材とも相性よし。糖質をエネルギーに変える働きがあるビタミンB1を多く含み、疲労回復や活力アップに効果的です。抗がん作用が期待されるβ―グルカンの一種「レンチナン」も多く含まれます。パスタや鍋料理の具に。
しめじ
味がよく使いやすい定番。
「香りまつたけ、味しめじ」と言われるしめじは天然の「本しめじ」。しめじとして流通しているのは人工栽培の「ぶなしめじ」と「ひらたけ」です。やさしいうま味を持ち、ビタミンB2、肝機能を助けるオルニチン、食物繊維が豊富。ご飯に混ぜて炊くと溶け出た栄養成分も摂取できます。
エリンギ
独特の歯ごたえが身上。
熱を加えてもサクサクとした独特の歯ごたえが残り、栄養価も失われにくいのが魅力。糖質の代謝やアルコールの分解を促すナイアシンを豊富に含んでいます。手で裂いたり、薄切りにしたりと、切り方で異なる味わい。和・洋・中の多彩な料理に。
なめこ
ぬめりが特徴。
特有のぬめりは、消化吸収を助け、粘膜を保護する作用によって胃かいようなどの予防や肝機能の働きを助ける効果も期待できます。消化酵素を含む大根おろしなどと一緒に食べると消化がよくなります。
まいたけ
免疫力アップに期待。
シャキシャキとした歯ごたえと独特の香り、強いうま味が特徴。消化吸収を助ける酵素プロテアーゼを多く含み、免疫力アップに効果が高いβ―グルカンも豊富で、生活習慣病の予防効果が期待されています。鍋料理や炒めもの、揚げものに最適。
