非通知でかかってきた世論調査電話、詐欺かもしれない!

ある日、非通知番号で電話がかかってきて取ってみると世論調査への参加を誘導する内容。
しかしこの電話、実は個人情報などを盗もうとする詐欺なのだとか。

今、こうした世論調査を装った詐欺が流行しているようです。

非通知電話でかかって来たあの電話、その内容は?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

携帯電話やスマートフォンは電話番号が表示される方も多いはず。自宅に置いている固定電話もナンバーディスプレイなど登録していれば表示されますが、登録していない場合、相手の電話番号を見ることはできませんよね。

この電話番号が表示される、というのはとても便利な機能で、誰から電話がかかってきたのかすぐわかりますし、折り返すことも用意です。

このように普通の着信であれば電話番号が表示されますが、なかには「非通知」での着信というケースもあるでしょう。通常であれば電話番号が表示されるはずなのに、あえて非通知、というのはなんとなく怪しく感じてしまうもの。

少し前には「アポ電強盗」なんてこともありました。

アポ電強盗

2019年2月、東京都江東区のマンションで住民の加藤邦子さん(80歳)が強盗に襲われ、殺害されてしまいました。この事件はオレオレ詐欺に似た手口でありながら、従来のオレオレ詐欺ではなく、「アポ電詐欺」と呼ばれる手法が用いられたことで話題になりましたよね。同事件は2021年3月9日、東京地裁で裁判員裁判の判決公判が行われ、被告3人にはそれぞれ懲役28年、27年、27年が言い渡されました。

アポ電強盗は、事前に「アポ電」(アポイントメント電話)をかけ、自宅に資産を持っているか、在宅しているかを確認したのち、強盗に押し入る手口。これまでは特殊詐欺の手口とされてきましたが、2019年1・2月には東京都渋谷区でアポ電をきっかけとする強盗が2件発生。東京だけでなく、大阪府や神奈川県でも同様の手口が確認されており、2017年11月19日には神奈川県泰野市で80代女性が、2018年8月6日には大阪府門真市で70代男性と90代女性が、2019年1月11日には東京都渋谷区初台で90代と80代夫婦が、同年2月1日には東京都渋谷区笹塚で80代と70代の夫婦が被害に遭っています。

アポ電強盗はオレオレ詐欺と異なり、物理的な接触を伴う手口。特に「強盗」と物騒な名前がつけられている通り、被害者は手足を縛られ、自宅の現金や宝飾品を奪われてしまうなど、かなり荒っぽい方法が特徴です。

実際の手口は「アポイントメント電話」(=面会・会合などの約束の意)をかけます。その際、親族や警察官、金融機関の職員などを装い、まずは健康状況などを聞いたりするそうです。さまざまな話をするなか、現在所有している資産状況なども訪ねてくるのだとか。

警視庁によると、2018年に都内であったアポ電は通報があっただけで3万4,658件。2017年よりも8,747件多く、2016年の約2.3倍もの件数です。
オレオレ詐欺のように対面せずに済む詐欺ではなく、強盗という強硬手段を用いていることから、特殊詐欺は年々凶悪化していることが伺えます。

======
生活にお役立ちの情報がメールマガジンも受け取れる!【無料】Slownet会員登録はこちらから↓

Slownet会員登録はこちらから

>>次ページ もし非通知電話を取ってしまったらどうなる?