中高年層の間でもネット依存症は問題になっている

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日本ではなく中国の事例ですが、2020年の第7回中国国勢調査によると、2,020年末段階で中国の60歳以上の人口は2億6,400万人。そのうち、88.7パーセントがスマートフォンタブレット端末、パソコンなどの電子機器を使用し、そのうち87.1パーセントが1日1時間以上、44パーセントが1日3時間以上使用しているそうです。
中国だけではなく、日本でも高齢者のインターネット依存症が増えているかも知れませんね。
実際にスマートフォン依存を治療している医院では、2019年頃から中高年の患者が目立つようになってきたようです。中高生であれば学業不振などの影響があるでしょう。しかし、中高年の場合、仕事が手に付かなくなったりして、解雇や自己破産に繋がりかねません。また、実際に中高年の場合、こうした実生活に多大な影響が出るまで受診しないケースも多いそうです。そのため、来院している人は氷山の一角であると言えるでしょう。
ネット依存症はアルコールや薬物依存症と異なり、治療薬や明確な治療法が確立されてはいません。現代の仕事はインターネットとは切っても切り離せないことも多いため、完全にインターネットを断つこともできません。そのため、再発を繰り返す患者も多いのだとか。
特に仕事でインターネットを使う機会が多い中高年は要注意。「インターネットの利用時間や課金をコントロールできない」「インターネット以外の物事への関心が低くなる」「インターネット利用を最優先する」というような症状がある方は、是非一度専門医院を受診してみてた方が良いかもしれませんね。
また、インターネット依存症にならないためには、日々のインターネット利用時間を減らす、家族や友人と過ごす時間を増やす、インターネットの優先順位を2番目以下にする、家族もインターネットの利用時間を減らす、といった工夫が必要です。
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