パソコンをスリープさせると電気代の節約になる?スリープ設定方法は?

パソコンのスリープ機能がおすすめの理由は?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

パソコンを使い終えたらシャットダウン。たしかにかつては正しい習慣でした。しかし、現在ではスリープ機能の方が優れている、と言われています。
Windows10の場合、Windowsマークから電源マークを選択すると「スリープ」「シャットダウン」「再起動」と3つの項目が出てきます。

あらためておさらいすると、

シャットダウンは作業中のファイルをすべて閉じて、システムを終了させ、電源をオフにすること。Windows10の場合、メモリやCPUの状態を保存して終了するため、次回の起動は以前よりも速くなりました。

一方のスリープは画面の表示やハードディスク(HDDやSSD)の動作といった消費電力が大きい部分をオフにする省電力待機モードのこと。作業が途中であっても、その状態から再開できる、という特徴があります。

以前の習慣を持っていたり、几帳面な人ほどシャットダウンをしがち。もちろん、悪い習慣ではありませんが、毎回シャットダウンすると、アップデートやダウンロード、更新、セキュリティスキャン、デフラグ、レジストリの再編成といったシステムメンテナンスといった作業が途切れてしまうので、次回起動時、動作が遅くなる可能性があります。
スリープ中にWindowsの更新などが発生すると、ノートパソコンの場合バッテリー切れを起こすかもしれません。ノートパソコンでネットワークに接続されている場合は電源ケーブルを接続しておきましょう。

スリープ機能のメリット

スリープ機能の最大のメリットは、Windows10の場合、スリープ中もメンテナンスを行ってくれます。自動メンテナンスはWindows8から実装されている機能で、Windowsのアップデートやセキュリティスキャンがスリープ中に行われます。
寝ている間もスリープにしておけば、朝起きると自動的にパソコンの中身が整っていることでしょう。

スリープとシャットダウン、どっちが電気代・バッテリーの節約になる?

では続いて気になる電気代を見ていきましょう。スリープ機能を使うと、イメージ的には常に電源がついていますよね。そのため、完全に電源を落とすシャットダウンよりも電気代がかかりそうな気がします。

スリープモード時の消費電力はもちろん、パソコンによって異なり、富士通のノートパソコンの場合、スリープ時の待機電力は0.8Wほどで、デスクトップの場合は0.9Wほど(モデルにより異なる)だそうです。最新モデルであれば待機電力が1Wを切るものが多いですが、古いモデルであっても1W〜3W程度だそうです。
シャットダウンすると待機電力は0になりますが、再び起動する場合は大きな電力を必要とします。正確な数値はパソコンによって異なりますが、Microsoftは90分を超える時間、作業を中断するならシャットダウン、90分以内ならスリープモードの方が良いとしています。

より詳しく計算してみましょう。
例えば15.6インチのワイド液晶を搭載したノートパソコンはスリープ時の消費電力も比較的大きいもの。仮に1時間あたり0.8W(ワット)の電力を消費するとしたら、1時間当たりの電気代は0.02円程度です。1日中スリープしていても0.48円なので、あまり気にする金額ではなさそうですね。

このくらいの時間を目安にシャットダウン・スリープを切り替えるのが良さそうですね。

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