加齢に伴い体温調節が難しくなる!

画像提供:imagenavi(イメージナビ)
最後は悲しい話ですが、体温調節機能は年齢を重ねるほど衰えてくるもの。
そもそも人間の身体は暑ければ汗という形で身体の熱を発散しますし、寒ければ熱を逃がさないよう末端から熱液の量を減らし、内部の体温はキープうするようにできています。
しかし高齢者はこうした生理機能が低下してしまうのです。結果として環境に適していない衣服を着用していたり、快適な環境を維持するための空調を利用しなかったりしてしまうのです。
具体的にどのような機能が低下するかというと、暑いとき、汗腺が汗を分泌するタイミングが若い人よりも遅いそう。さらに発汗量も少なくなります。結果として汗腺が衰えていき、数も減少していくそうです。また、血流も発汗と同様に低下してしまうのだとか。
また、高齢者が多く服用する高血圧治療の薬も皮膚血流の反応を弱めることが分かっています。
上記は暑いときの例ですが、寒い環境でも身体で熱を作る能力が低下したり、筋肉量が低下することで、断熱効果が低下し、低体温に陥りやすくなるのだそうです。
筋肉量は20代〜30代をピークに年齢を重ねるほど減少していきます。全身の筋肉で見てみると、20代を基準にした場合、60代では10パーセント程度減少、80代では20パーセントも減少するのだそうです。下肢の筋肉だけに限定すると、60代で20パーセント、80代では30パーセント以上も減少することが分かっています。全身の筋肉の場合、男性ほど減少率が高いそうですよ。
身体が熱を生み出す材料が減少しているので、高齢者ほど寒く感じるのは当然といえるでしょう。これらを防止するためには少しでも筋肉をつけておくのが良さそうですね。
さまざまな機能が衰えてきていることを自覚し、あらかじめ対策をしておくことが健康で元気に長生きするポイント。冬は夏の熱中症ほど注意する項目は少ないかもしれません。しかし、冬は冬でヒートショックにも十分注意しなければなりません。
季節に即した暖かい服装をして身体を冷やさないよう注意する、並行して運動をして筋肉を少しでもつけるといったことが大切だといえるでしょう。
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