寒がりの特徴と体温をすぐに上げる方法は?

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寒さ厳しい冬であっても、子どもの頃は今ほど寒さを感じなかった、という方もいるのではないでしょうか? 学校の1人くらいは冬でも半袖で通学していた人がいましたよね。
大人になっても「寒がりではない」人が存在します。
一般的に筋肉量が多い人は寒さを感じにくいといわれています。これは筋肉が代謝によって熱を発するためで、筋肉量が多いとその分代謝量が多くなるため、体温を保てるから、という理由だそうです。
しかし、子どもは大人ほど筋肉が多くありません。上記の理屈と照らし合わせると、少し納得がいきませんよね。ところが、子どもはそもそもの基礎代謝が高いため、常に発熱している状態。だからこそ、大人よりも寒さを感じにくいそうです。もちろん、すべての子どもが寒さを感じにくいわけではありませんが、一般的な傾向として基礎代謝の高い子どもは寒さを感じにくいといわれています。
このほか、皮下脂肪の多い人も寒さを感じにくいこともあるようです。一般的に皮下脂肪は熱伝導率が高くないため、体内の熱を体内に留める働きがあります。そのため、皮下脂肪が多い人は寒さを感じにくい傾向にあるといえるでしょう。一方で皮下脂肪が多い人は、暑い寒いを感じる皮下まで熱が到達せず、寒がりなパターンもあるようです。
これらをまとめると、筋肉質で皮下脂肪もついている人は寒さを感じにくいといえるでしょう。
このほか、年齢を重ねるほど基礎代謝は衰えるもの。若い人と比較すると平熱が0.2度ほど低いというデータもあります。上記と照らし合わせると皮下脂肪が少ない痩せ型で高齢の人ほど寒さをより感じやすいといえるでしょう。年々寒く感じてくるのは基礎代謝の衰えが原因ともいえそうですね。
基礎代謝に関してより詳しく知りたい方は下記の書籍を参考にしてください。
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冷えを感じにくくする

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冷えを感じにくくするには熱を生み出す必要があります。熱を生み出すにはエネルギーが欠かせない要素。そのため、冷えを感じにくくするにはエネルギー源となる食事や体温調節に必要な血流が重要なポイントとなります。
例えば無理なダイエットなどをして、食事を極端に制限してしまうと、健康な若い女性であっても冷えを感じやすくなります。身体は消化などを行うことで熱を発します。食事をした後、暑く感じた経験がある方も多いでしょう。冷えを感じにくくするためにはしっかりとした食事が重要なのです。
このほか、キンキンに冷えた飲み物はダイレクトに体温を下げてしまいます。夏であっても冷え切った飲み物を習慣的に飲んでいると、免疫力が低下し、体調を崩すことも少なくありません。だからこそ、冷えた飲み物を避けるのがベター。
また、野菜も体温を下げる作用があるものがあります。野菜を食べる際、特に冬はなるべく加熱調理したものを食べるといった工夫も有効です。
基本的に冬の食事は加熱した温かいものを食べる、というのが大切になってきそうですね。
普段食べているサラダも温野菜に変えて温かくするのもおすすめです。電子レンジでも簡単に温野菜ができるパックも売っているので活用してみてはいかがでしょうか。
このほかにもそもそもの血流を増大させるといった対策も有効です。ストレッチや運動などを毎日継続すると、自然と血流が良くなっていきます。
一日中歩いたりすると足に血液や水分が溜まってむくんだ経験がある方も多いでしょう。ストレッチなどを行い、老廃物をしっかりと流してあげれば自然と血流が改善していくことでしょう。
血の巡りをよくするためには、全身の筋肉を動かす必要があります。筋肉は心臓に血液を送り返すポンプのような働きがあります。しかし、長年の運動不足や加齢になどにより、筋肉量が低下すると、若い頃のように血液がうまく巡ってくれません。運動やストレッチなどを行い、ポンプ機能を強化すれば、自然と血の巡りは良くなるはずです。
さらに筋肉は身体を温める効果もあるので、筋肉をつけることも冷え改善に役立つでしょう。
全身の筋肉の60パーセントから70パーセントが足に集中しているのだとか。全身運動がなかなか難しいという方は足のストレッチや正しいフォームでのスクワットなど、足の運動を重点的に行ってみてはいかがでしょうか?中高年の方々の中には腰やひざが痛くてなかなかスクワットが出来ない方でも傷めずできるエクササイズチェアを使ってみるのも良いかもしれません。
体温をすぐに上げるには?

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ここまでご紹介してきたのは、ある程度の期間、継続して行った際に有効な対策です。今寒い、今すぐなんとかしたい、という場合、どのような対策が有効なのでしょうか?
家にいるときに寒いと感じてすぐでも体温を上げたい方は湯船に浸かるのも有効な対策です。汗をかくくらいしっかりと浸かれば体温は1度も上昇している証拠。湯船に浸かるメリットは下半身に水圧がかかることで、静脈血やリンパ液が押し上げられ、むくみも改善します。心臓に戻る血液が増えることで、全身を巡る血が増え、血行が良くなります。結果的に内臓の働きが活発になり、代謝も上がるのです。
温めのお湯に浸かる半身浴の場合、却って身体を冷やしてしまうこともあるので、汗をかくくらいの温度のお湯に全身浸かるようにしましょう。
体温を上げてくれる成分が入っている入浴剤を試してみるのもおすすめです。
このほか、単純に体温を上げるには腹巻きも有効な対策。おなかを温めるだけで臓器の働きがよくなるだけでなく、暖かい血液を全身に送ることができます。冷えで悩んでいる方は腹巻きを着用してみましょう。また、外出の時は背中やお腹、肩などに貼れるカイロで冷えないようにすることもおすすめです。
また、簡単なストレッチで筋肉を動かして体温を上げることもお勧めです。筋肉は人体最大の熱産生器官ですから、筋肉が少なくなると、体温も下がり、基礎代謝も下がります。すぐ体温を上げたい方は伸びを大きくしてストレッチを試してみてはいかがでしょうか?
詳しいストレッチの姿勢は下の動画をご覧ください。
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