注意散漫が治らない、落ち着かない大人のADHDかもしれません

大人のADHD、具体的にどのような症状で判断されているの?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

子どもの頃、正しい介入が行われず、大人になってもADHDの特徴的な症状を抱えている人が多くいます。考えてみれば、昔はこういった「発達障がい」に関する正しい知識を、社会も親も持っていなかったため、当然ですよね。

ここからは「大人の発達障がい」についてみていきましょう。

「注意力に問題が生じる」「落ち着きがない」といった注意欠如・多動症(ADHD)は成人の3〜4パーセントが有していると言われており、大人になって、自ら医師の診断を受ける人が増加しているそうです。
こうした「発達障がい」に分類される症状は、大人になってから発現するのではなく、子どもの頃から有しているもの。大人になると子どもの頃以上に人間関係が難しくなったり、仕事をしたり、結婚したりすることで、これらに対処できなくなり、問題が表面化。その結果、症状に気がつくというケースが多いそうです。

多動性・衝動性においては、「目的のない動きをする」「感情が不安定になりやすい」「過度なおしゃべりや不用意な発言」などが代表的な症状。多動のある人は行動として表れることが多いため、子どもの頃に気がつかれやすいといわれています。大人になると一見して分かるほどの多動症は治まってきますが、手足、内面は未だ落ち着きがややない状態である人が多いようです。通知表に落ち着きがない、と書かれたことがある方で、上記の症状が思い当たる方は要注意かもしれませんね。

不注意においては「注意を持続するのが難しい(集中力が散漫)」、「ケアレスミスが多い」「片付けが苦手」「忘れ物が多い」といった特徴があります。子どもの頃であれば許されていたことも、大人になると許されないことも多くあります。これらが子どもの頃、見過ごされていたら、働くようになって苦労することが多いでしょう。子どもと同様に「なぜ自分はこんなに簡単なこともできないんだ」「今日も怒られた」など自己嫌悪に陥り、精神のバランスを崩してしまうことでしょう。

一方でこうした特性を活かすことで成功している人も大勢います。自らの特性をきちんと理解し、特性を活かすスキルを身につけることで、強みに変えることができるのです。
Appleの創業者として知られるスティーブ・ジョブズもADHDだといわれていますし、トヨタを上回る時価総額のテスラのイーロンマスク氏は同じ発達障がいであるアスペルガー症候群であることを告白しています。
注意が散漫である、ということはいろいろなことに興味を持つ、ということ。もしも特徴が見られる方は、個性を活かした生き方を考えてみませんか?

【大人のADHDに関する書籍の紹介】

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