木の下に隠れれば安全?雷にまつわる都市伝説は本当なのか解説!

梅雨に時期に入ると雨や落雷が心配になりますね。特に近年は気象があまり安定せず、災害級の大雨が降ることも少なくありません。
雷は急に鳴るもの。まれに火事になる報道などもあり、雷に対し、不安を抱いている方もいるのではないでしょうか?

そこで本日は雷はなぜ発生するのか、また、雷にまつわる都市伝説は本当なのか解決していきます。

そもそも雷はなぜ発生するの?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

雷はなぜ発生するのか、ご存じでしょうか?

そもそも空に浮かぶ雲は、太陽の光で温められた地面の湿った空気が空で水滴になって集まったもの。このあたりはご存じの方も多いでしょう。なぜ水滴になるのか?というと、空は高くなればなるほど寒くなるからです。

地球と太陽の距離は約1億5,000万キロです。富士山の高さが3776メートルなので、どれほど遠いのかがわかりますよね。太陽からのエネルギーは主に光のエネルギーとして地球表面に届いています。
太陽光線は空気を通過するとき、雲によって反射や吸収をはじめ、空気による散乱や吸収などで地表に届くまでに約半分が失われます。



そのため、地表に近いほど太陽のエネルギーは弱いということですね。
一般的に1000メートル登るたびに気温は約6.5度下がると言われています。標高3000メートルの山では、地表と比較すると約20度低いということになります(対流圏の場合)。だからこそ、夏でも富士山を登るときはしっかりとした装備が必要になるというわけですね。
地上から約10キロの対流圏でも同様で、高度が上がれば上がるほど気温は低くなっていきます。雲や雨、前線や低気圧といった気象現象はこの対流圏のなかで起こります。
対流圏の温度分布には気圧が大きく関わっており、対流圏の上には気温が一定の等温層があって、その上が成層圏。成層圏は高さが上がるにつれて気温も高くなり、高度50キロで最大になるそうです。

さて、こういった仕組みがあることから、雲のなかの水滴は高い空に昇っていくとどんどん気温が下がっていき、次第に氷の粒に変化。少しずつ大きくなっていくのです。大きくなった氷の粒はだんだん重くなっていき、重力に従って地表に降りていきます。
このとき、空に昇っていく氷の粒と、地表に向かって降りていく氷の粒がぶつかり合い、静電気が発生。雲が成長すると電気の力も強くなり、プラス電荷とマイナス電荷が引き合おうとします。空気が電気の力に耐えられなくなったとき、放電し、雷が発生します。

より詳しく雷の発生プロセスが知りたい方は以下の書籍がおすすめです。

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