五月病になりやすい人とは?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)
社会人の場合、4月に入社し、1か月は新人研修を受け、5月から配属。慣れてきた6月頃に五月病(六月病)を患う人もいるそうです。
大手保険会社では2018年4月、ビジネスパーソンが抱えるストレスについての調査を全国の20歳〜59歳の計1000名を対象に実施。そのなかに五月病に関する項目も設けられました。
「これまで五月病になったことがあるか」という問いに対し、男性は21.6パーセント、女性は25.0パーセントが「ある」と回答。全体では23.3パーセントが「ある」と回答したことから、日本人のビジネスパーソンの約4人に1人が五月病を患った経験があることがわかりました。
年代別で見てみると男性で五月病になったことがあるともっとも多く回答したのは30代で28.0パーセント、次いで23.2パーセントで20代、21.6パーセントで50代でした。
女性は20代が39.2パーセントともっとも多く、30代は24.0パーセント、40代は20.0パーセントという結果に。女性は年齢が上がるほど、五月病を経験した割合が低い傾向が見られました。
20代女性に限定すると4割もの人が五月病を経験しているというのは驚きですよね。
五月病になったと思われる原因を尋ねたところ、「入社」が男女ともに1位。男性は36.1パーセント、女性は38.4パーセントの人が「入社」と回答しました。五月病経験者の割合がもっとも高い20代女性は入社によって慣れない仕事に直面し、大変だと感じたことから五月病を発症してしまったと考えられます。
とはいえ、すべての人が五月病を患うわけではありません。五月病を患いやすい人はいるのでしょうか?
五月病は適応障害や軽度のうつが主な病気。特にうつは脳内の神経伝達物質が一時的に伝わりにくくなることが原因だといわれています。
例えば義務感が強かったり、仕事熱心だったり、完璧主義だったり、几帳面だったり、凝り性だったり、良好な関係を保ちたい気持ちが強かったりする人はうつになりやすいといえるでしょう。これは通常時から脳内伝達物質の伝達が活発な人の特徴で、脳内伝達物質の伝達が活発だと、脳内伝達物質がうまく伝達されない可能性が高くなり、うつになりやすいのだそうです。
これらのことから、いわゆる真面目で責任感が強く、他者への配慮を日ごろから重視している人ほど、「うつ」にも「五月病」にもなりやすいといえるでしょう。
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