呼吸を意識する瞑想もおすすめ!

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呼吸と脳に関係性がある、ということが少しずつ明らかになってきています。しっかりと呼吸をすることで、意識を整えることがでいるかもしれません。
そこでおすすめなのが「瞑想」。禅やヨガにおいては古くから調身・調息・調心が大切だといわれてきました。瞑想もこれは同じこと。姿勢を整えて呼吸を整えることで心も整ってくるのです。
ここでいう整うとはきちんと揃う、整列するという意味合いよりも調和するという意味合いが強いのが特徴。
瞑想は頑張りすぎる必要派ありません。身体や呼吸、心の状態に気がつき、これらを調和していくイメージで行ってみましょう。
テロメアを伸ばす瞑想
私達の身体の中には必ず染色体が存在します。染色体とは細胞の核分裂のときに現れる糸状の構造のこと。数や形は生物によって一定で、遺伝に重要な意味を持つものです。
その染色体の中で、健康のカギを握るのは端にある「テロメア」と呼ばれる部分。このテロメアは細胞分裂を繰り替えず度に短くなっていき、これが老化と深い関わりを持つと考えられてきました。テロメアの長さを伸ばすことで、老化が遅くなり、ガンなどの病も防ごう、という研究が進んでいます。
テロメアが短くなると、細胞が本来やらなければならない仕事をサボり始めます。例えば皮膚の細胞はコラーゲンを分泌して皮膚にハリを生み出しますが、テロメアが短くなるとサボり始め、ハリのない皮膚となっていきます。この老化現象の一端はテロメアにあるのです。
テロメア研究の本場であるアメリカでは自宅でもできる簡単な方法でテロメラーゼ(テロメアが短くなるのを遅らせたり、伸ばしたりする酵素)を増やすことができないか、実験が行われています。
カルフォルニア大学ロサンゼルス校のヘレン・ラブレツキー教授が行っている実験は「瞑想」。呪文を唱えながら指先を動かし、頭の中に光が差し込むような光景を思い浮かべるヨガの瞑想。これを40代以上の女性たちに、毎日12分間。2ヶ月に渡って続けてもらいました。
その結果、実験に参加した23人の女性たちは平均で43%もテロメラーゼが増加したのです。
たった12分間でテロメアが増加することがわかりはじめている瞑想。ポイントはどのようなところにあるのでしょうか?
瞑想をするのに、「こうしなければならない」という方法は存在しません。瞑想は人それぞれたくさんのやり方があります。
共通しているのは瞑想時の「呼吸」と「姿勢」です。
瞑想で最も重要なポイントは呼吸。呼吸は意識して呼吸することも、無意識にすることもできます。しかし、思考が忙しくなると、呼吸が浅くなりがち。呼吸が浅くなると酸素の供給が少なくなり、酸素利用は増え続け、脳の酸欠を起こしてしまいます。
瞑想の呼吸は「ゆっくりと深く」行います。可能なら20秒ほどかけて体内から二酸化炭素をゆっくりと吐き出すイメージで行うと良いでしょう。ゆっくり息を吐ききることで、息を吸うと自然に酸素が入ってきます。意識的にゆったりとした呼吸を繰り返すことで、身体はエネルギーを回復していくのです。
最初は難しいかもしれませんが、瞑想向けの音楽を取り入れたり、瞑想ガイドを使ってみるのもおすすめです。
続いてのポイントは姿勢です。できるだけ良い姿勢で行うことで、エネルギーは背骨を沿って上下していきます。また、背筋を伸ばしていないと、エネルギーの流れをブロックしてしまい、エネルギーが身体をうまく巡ってくれません。
椅子に座っていても、座禅でも、自分が楽に座れるどんな姿勢でも構わないので、できるだけ背筋を伸ばしましょう。瞑想のポイントは大きくわけてこの2つです。たったこれだけならできそうですよね。
腹式呼吸を毎日意識するだけで良い効果を得られそうです。ぜひ今日から「腹式呼吸」を意識してみませんか?
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