最近便秘になりがち…その原因は?中高年の便秘はふつうの便秘と違う?

便秘を放置すると大変なことになる

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

便秘と心血管疾患にはどのような関係があるのでしょうか?

便秘がある人は、便秘がない人と比べ、死亡リスクや心血管疾患(心筋梗塞、脳卒中といった心臓・血管系の疾患)の発症リスクが高いことがわかりました。
これはアメリカの退役軍人300万人以上を対象に行われた研究で明らかになったもので、この研究での便秘の定義を、「医師から30日以上の便秘薬の処方を60日から365日の間隔をおいて2回以上受けていた場合」または「60日を超える間隔を置いて2回以上便秘と診断されていた場合」としています。

対象者を中央値で6.7年追跡し、あらゆる原因で死亡、冠動脈が狭くなって起こる肝動脈疾患、虚血性脳卒中の発生を調査。その結果、追跡寒中に59万7,780人が死亡し、6万8,076人が肝動脈疾患を、6万3,371人が脳梗塞を経験していたことがわかりました。

対象者を性別や年齢、抱えている病気、商法薬の使用など分析結果に影響をおよぼす要因を考慮した上で、便秘患者と非便秘患者に分けて比較したところ、便秘患者は便秘のない人に比べ、あらゆる原因による死亡や肝動脈疾患、脳梗塞などのリスク上昇が見られたそうです。
死亡リスクは12%、肝動脈疾患の発症リスクは11%、脳梗塞の発症リスクは19%も向上していたのだとか。

この論文は2018年12月23日付けのAtherosclerosis誌電子版に掲載されていますが、研究者たちは「なぜ便秘患者はリスクが高くなるのか」を調べていくと話しています。
つまり、まだ原因こそわかっていませんが、便秘患者のほうが死亡リスクが高くなるという事実だけがわかった形になります。
今現在、便秘で悩んでいる方はぜひ改善していきましょう。

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