外出自粛で足のむくみがよりひどくなった!足のむくみを解消するためには?

高齢者の足のむくみは病気のサイン?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

例えば一日中むくみが継続していたり、何日も続いていたり、足の血管が触るとわかるほどボコボコと浮き出ていたり、足の痛みを伴っていたり、体重が急激に増加したり、足だけでなく顔やまぶたがむくんだり、尿を排出しにくかったり、急に息切れを起こしたりといった場合は病気のサインかもしれません。

心臓に何らかの障害が発生すると、ポンプの役割を正常に果たせなくなります。その結果、血行が悪くなり、むくみを引き起こすこともあるそうです。
この状態は「心不全」。むくみが長時間継続する場合、すぐにでも医療機関を受診しましょう。

また、血液にはアルブミンというタンパク質が存在し、このタンパク質は血管に水分を取り込んだり、排出したりして浸透圧を調整してくれています。
肝臓や腎臓に何らかの障害が発生するとアルブミン量が減少し、血管で水分調整を行えなくなることも。これもむくみの原因になり得ます。

血管も全身に張り巡らされていますが、同じくリンパ管も全身に張り巡らされています。リンパ管を流れるリンパ液の流れが滞り、四肢に溜まることもあります。
いわゆる「リンパ浮腫」というもので、これはがんの手術後などに起こることが多いそうです。
リンパ節を切除したり、放射線治療などを行うとリンパ節が損傷し、手足のリンパ液の流れが悪くなり、むくむそうです。

がんの手術直後に発症する人もいれば、5年、10年と経過して発症する人もいるのだとか。
リンパ浮腫はがんだけでなく、さまざまな原因でも引き起こされるもの。とはいえ、すべての原因がわかるわけではなく、原因がわからないリンパ浮腫は特発性リンパ浮腫と呼ばれています。
リンパ浮腫は自然治癒は望めません。急激に悪化し、急性リンパ管炎を起こすこともあり、急性リンパ管炎の場合、熱を持ったり激しく痛んだりすることもあります。
もしもこれらの症状を自覚している、思い当たる節がある、という方は血管を専門としている病院を受診しましょう。

長時間、同じ姿勢を取ることはむくみの観点からも望ましいことではありません。同じ姿勢をとりつづけると静脈に血栓ができることがあります。
これが深部静脈血栓症で、エコノミークラス症候群と呼ばれています。静脈に血栓ができると心臓に血が戻りにくくなり、足がむくんでしまいます。
エコノミークラス症候群を予防するためには水分を多く摂取したり、足をこまめに動かしたり、弾性ストッキングをはく、といった対策が有効。

もしも血栓ができてしまった場合は、これ以上血栓が大きくならないための治療と、血栓を溶かす治療を行うことがあります。
血栓がもしも見つかれば、肺血栓塞栓症の恐れがあるので、入院して治療を行う必要があります。最近では新薬が登場したことで、外来通院でも治療が可能なようです。
例えば震災などによる避難生活で、窮屈な姿勢を長時間とり続けることでエコノミークラス症候群になる例も多数存在します。
考えたくはありませんが、こういった場合、エコノミークラス症候群のことも頭の片隅においておきましょう。

このほか、静脈には心臓に向かった血液が逆流しないよう、弁が備わっています。静脈弁が壊れてしまうと、血液が逆流し、足にたまり、足がむくんでしまうこともあるようです。下肢静脈瘤という病気ですので、もしも心配な方は医療機関に相談してみた方が良いでしょう。

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