寒い冬、太陽を浴びる時間が外出自粛でもっと少なくなる!

画像提供:imagenavi(イメージナビ)
1984(昭和59)年、精神科医のローゼンタールらが「冬季うつ病」をはじめて報告しました。
秋から冬にかけてうつ病のような症状が発現し、春先によくなるというサイクルを繰り返すのが特徴。
病気の発症時期と季節に関連があるというのが特徴で、直接の原因や生活の変化がないため、うつの原因を特定するのが難しいといわれています。
冬場にうつ症状が現れることについてはかなり研究が進められており、有病率は欧米で1パーセントから10パーセントほど。
日本で調査を行ったときは2.1パーセントものヒトが「冬のうつ病」が疑われると報告されました。
発症する年齢は20代前半が多く、特に女性が多いのが特徴です。
また、緯度、年齢、性別によって有病率に差があって、高緯度地方のほうが有病率が高いそう。
さらに気象条件にも影響されやすく、白夜が存在する高緯度地域では有病率が非常に高くなるそうですよ。
アメリカ南部のフロリダ州の有病率は約1パーセントでしたが、アラスカ州ではなんと約10パーセントの人が季節性うつ病を抱えているともいわれています。
北海道や秋田では3パーセントから4パーセント台と高く、大阪・名古屋は1パーセント未満という結果が出ているので、北に住んでいる人ほど注意が必要です。
冬季うつ病チェック
・倦怠感が常にある
・気力が低下した
・1日10時間以上の過眠(寝ても寝ても眠い)
・炭水化物や甘いものを欲する過食
・体重増加
こうした症状が冬場に現れる方は「冬季うつ病」かもしれません。
冬のうつ病は日照不足が原因だと考えられています。
冬場は日照時間が短いため、なかなか太陽光を長時間浴びることができません。
季節性うつ病の予防や治療に有効なのが日光を浴びること。
午前中にきちんと起床し、太陽の光を浴びるような規則正しい生活を送ることで改善します。
夜が長くなる秋から冬こそ日光を浴びることを意識しましょう。
日光を浴びるとセロトニンが生成されます。
セロトニンは脳から分泌されるメラトニンの原料になるので、太陽光が少ない冬はセロトニンが減少し、メラトニンが充分生成されにくいのです。
特に今年は外出自粛の影響もあって、自宅にいる時間が長くなっている人も多いでしょう。
例年より、日光を浴びる時間が特に短くなることが予想されるので特に注意が必要です。
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