冬の在宅時間はアロマオイルで癒しの時間にしてみては?

今年の冬は新型コロナウイルス感染症とともにインフルエンザ感染の心配も重なり、できる限り家にいる時間が長くなる人が多いのではないでしょうか。
家にいる時間が長くなると、外に出るのと比較するとなんとなく鬱々とした気持ちになってストレスが溜まりませんか?

自宅でできる趣味をはじめてみたり、自宅でできる何かにチャレンジしていればこうしたストレスを少しは紛らわせるかもしれません。
しかし、特に趣味もなく、ただただ自宅にこもりがちになってしまった、という方は「アロマオイル」を試してみてはいかがでしょうか?

本日はアロマオイルについて、さまざまな効能や使い方などをご紹介いたします。

嗅覚を利用することでストレスを軽減させることができる

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

人間を含む動物には嗅覚があり、日ごろさまざまな香りを認識しています。
特に人においては、古来よりストレスを抑制させる方法のひとつとして、アロマが良く用いられていたのです。

現代においては心を病む人も多いことから、アロマが注目され始めています。
アロマにはストレス、リラクゼーション、癒やしなどの効果があるのです。

ストレスとは?

現代人の多くが抱えるストレス。
そもそもストレスとはどのようなものなのでしょうか?

精神的なストレスという言葉は、材料力学における応力と同じ語源。
とはいえ、人間が感じるストレスは、生体が種々の外的刺激を受けたときに発する、心身内部の現象を意味するわけではありません。
現代で使われるストレスという言葉は、心理的・物理的な外界からの刺激を指す言葉として、あるいは刺激と生体の反応の両方を意味するものとしても用いられています。

外界から負の情動を伴うような刺激を受けると、視床下部ー下垂体ー副腎皮質を介してホルモン分泌が昂進します。
視床下部から分泌されるCRH(corticotropine-releasing hormone)が下垂体前葉を刺激し、ACTH(adrenocorticotropic hormone)の分泌を促進。
副腎皮質からコルチゾル(cortisol)分泌が昂進する、というのが人間がストレスを感じる仕組みなのです。

ストレスと関連して分泌されるホルモンは特に「ストレスホルモン」と呼ばれることもあり、コルチゾルもストレスホルモンの一種。
通常は血液中で検出されますが、ごくごく微量、唾液にも存在しています。

血中のコルチゾルには血液中に含まれるタンパク質に結合した状態で存在するものもありますが、生物学的活性を有するのは「タンパク質に結合していないコルチゾル」。
唾液中のコルチゾルは血中の生理活性を有するコルチゾルの濃度に比例することがすでに報告されています。

人間のストレスなどを計測する場合は、検査に対するストレスを与えないのが一般的。
大がかりな器具はそれだけで外的環境を変えてしまい、ストレスにつながりかねないので、唾液による測定がよく行われるそうです。

香りが人に与える影響

良い香りを嗅ぐとリラックスしたり、ストレスが緩和する、身体が楽になる、ということは古来より知られていました。
多くの遺跡の出土品などからも宗教儀式を行う際、人々を高ぶらせたり、落ち着かせるために香料を使用していたことがわかっています。

香りは科学的に根拠はなくとも、「経験則として」効果が認められてきたのです。
近年は経験則に根拠をもたせるためにさまざまな研究が行われているのは前述の通り。

そのひとつが唾液中コルチゾル濃度を指標とし、オフィス作業時における香りの影響を検証。
作業内容は文字の誤字チェックで、文章の題材には読むのも難しい、難解な哲学書か、平易なファッション史を用いたそうです。

使用した香りは無賦香のプラセボのほか、柑橘系、フローラル系の調合香料2種類。
各被験者はどちらかの題材についての作業中、いずれか1種類の香りを使用しました。

コルチゾル濃度、心理的活性度、作業成績といった項目を測定し、作業前・作業後の変化を調べたところ、どちらの題材(哲学・ファッション史)ともに、香りを使用した被験者は、プラセボを使用した被験者よりも良い結果を残したそうです。
何か難しいことを行うときは、柑橘系の香りが良いのかもしれません。

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