口臭の主な原因は?

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口臭の原因として考えられるのは唾液の分泌量不足と、タンパク質が口内で分解・発酵される過程で出るガス、内臓です。
ひとつめの唾液の分泌量不足は、寝起き、緊張したときなど唾液の分泌量が少なくなり、口が渇くようなシーンでは細菌が繁殖してしまい、ニオイが発生します。
これが口臭の原因になるのです。
タンパク質が口内で分解・発酵される過程で出るガスについては、剥がれ落ちた粘膜のカス、食物のカスなどに含まれるタンパク質が口内の細菌によって分解されることでニオイが発生します。
たまねぎが腐ったようなニオイや卵が腐ったようなニオイ、キャベツが腐ったようなニオイが発生することもあるので、十分注意しましょう。
このほか、内臓が悪いときにも口臭が発生することがあります。
次の項でも詳しく説明しますが、口臭を予防する際は、歯科医院に相談し、適切な医師の介入を受けるのが一番。
何が原因で発生している口臭なのか、専門家にきちんと判断してもらう必要があります。
歯周病も口臭の原因に
歯周病は誰しも必ずかかる病気というわけではありません。
歯周病の原因となるのは歯石や(プラーク)歯垢です。
日頃の歯磨きや定期的な歯科受診などでこれらをきちんと除去できていれば、充分に予防可能です。
しかし、一部予防できない歯周病もあります。
これらは遺伝性の病気などが原因などで、本当に稀に発生するもののようです。
歯周病の原因ともなるプラークとは一体どのようなものなのでしょうか?
歯に付着している白または黄白色の粘着性の沈着物のことで、歯垢と呼ぶのが一般的です。
多くの細菌と産出物から構成されており、口腔内には存在しないことが望ましいもの。
しかし、プラークはがっちりと歯に付着しているのはもちろん、薬品だけでは除去しにくいものなので、日頃から歯ブラシで丁寧に磨くことが重要だと言われています。
歯と歯茎の隙間から侵入した細菌が、歯肉に炎症を起こし、歯を支える歯槽骨を溶かし、ぐらぐらさせてしまう病気が歯周病。
虫歯などとは異なり、痛みが出ないことが多く、発見が遅れがちな病気で、最悪の場合歯を失う可能性もあります。
気がつかないうちに進行し、歯肉からの出血とともに歯が自然に抜け落ちるほど重症化するとも言われており、歯を失う原因の80パーセント以上は歯周病や虫歯によるものだそうです。
歯は歯茎の外側の歯冠と歯茎の下を支える歯槽骨に埋まった歯根に分けられます。
虫歯は歯が細菌の作り出す酸で溶かされ、穴が空いてしまう病気です。
対して歯周病は歯ではなく、歯を支える歯茎、歯槽骨に炎症を引き起こす病気。
歯磨きが十分でない場合、歯垢(プラーク)や歯石が歯と歯茎の境目に繁殖。
プラークには大量の細菌が含まれ、毒素を産出するため、歯肉が腫れてしまったり、歯周ポケット(歯と歯肉の間の隙間)ができてしまうのです。
また、歯石は唾液に含まれるカルシウムやリン酸と結合し、石のように硬い物質として歯に付着します。
細菌は歯石をエサにして歯周ポケットの奥へ奥へと繁殖していくのです。
歯周病を放置しておくと、どんどん歯周ポケットが深くなっていってしまうというわけですね。
いずれにしても炎症を起こし、繁殖した細菌が歯槽骨などを溶かしてしまうため、注意が必要な病気です。
歯を失うリスクがある歯周病ですが、さまざまな病気とも結びついているようです。
口腔内には微生物や細菌などが存在しています。
近年の研究では全身疾患と歯周病の関連性が明らかになり、指摘されはじめています。
現在のところ、関連があるのは呼吸器系疾患、心疾患、糖尿病などがあります。
なかでも糖尿病との関連は深く、糖尿病は歯周病を悪化させる要因のひとつでもあるのです。
歯周病は糖尿病の合併症のひとつとも言われてきました。
ところが近年の研究では歯周病になると糖尿病の症状が悪化するということもわかってきています。
反対に、歯周病治療を行うと糖尿病の改善が見られるケースもあるそうです。
糖尿病を予防する意味でも、しっかりと治療は行いたいですね。
さらに高齢者の死亡原因でもっとも多い肺炎。
なかでも誤嚥性肺炎患者の多くから歯周病菌が見つかるため、重大な原因のひとつだと考えられているのです。
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