わざとでも少し笑ったりすることで脳をハッピーだと思わせることができる
画像提供：imagenavi(イメージナビ）
みなさんは体の悪い影響をもたらす悪玉を退治してくれる細胞をご存じですか？
それがリンパ球の一種「ナチュラルキラー細胞（NK細胞）」です。
一説によると、体内にはナチュラルキラー細胞が50億個もあり、その働きが活発であるほど、免疫力が上がるといわれています。
私たち人間が笑うと、免疫のコントロール機能を司る間脳に興奮が伝わります。
その後、情報伝達物質である神経ペプチドが活発に生産されていくのです。
神経ペプチドは笑いをきっかけに生産される善玉。
血液やリンパ液を通じて体内を循環し、ナチュラルキラー細胞の表面に付着して活性化してくれます。
その結果、がん細胞や感染症など病気の元を次々と攻撃し、体を健康に保ってくれているのです。
反対に悲しい、ストレスといったネガティブな情報を脳が受け取るとナチュラルキラー細胞の活動は鈍くなり、さまざまな病気に罹患しやすくなるのです。
とはいえ、免疫機能は強ければ強いほどよいというわけではありません。
例えばアレルギーは免疫の反応エラーだといわれています。
食べ物や花粉など害を与えない物質に対しても、免疫が過剰に働き、攻撃してしまうことで、マイナスの症状を引き起こしてしまうこともあります。
自分の体を攻撃してしまうためですね。
また、リウマチや膠原病といった自己免疫疾患と呼ばれる病気は、免疫システムが体に悪影響を及ぼす物質だけではなく、自分自身まで攻撃することで引き起こされることはご存じの方も多いでしょう。
笑いに関する実験を行ったところ、笑いは免疫のバランスを整える働きも持ち合わせていることがわかりました。
日常的に笑っていれば、がんやウイルスに対する抵抗力が高まるだけでなく、免疫異常を引き起こしにくくなるというわけです。
脳にも好影響
このほか、笑うことで脳の働きが活性化したり、血行促進したり、自律神経のバランスが整ったり、筋力がアップしたり、幸福感を得たり、鎮痛作用があったりと、笑いにはいいことしかありません。
毎日の生活の中で「笑い」を探してみましょう。
心身ともに健康でいるためには笑いは欠かせない要素。
1日1回でも笑えるように暮らしてみませんか？
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