無気力、ほっておくと老人性うつに繋がるかも知れない!

画像提供:imagenavi(イメージナビ)
もしも現在、ぼうっとしてしまう、無気力状態が続いている、という場合、「老人性うつ」につながる恐れもあります。
老人性うつとは主に65歳以上の高齢者に見られるうつの症状を指す言葉で、やる気が起きなかったり、暗い気分が続く病気のこと。
不眠、眠りが浅い、食欲不振、疲れやすい、無気力、感情コントロールが出来なくなる、といった症状が特徴です。
年齢を重ねると若い頃のようにはいかないもの。
体力、気力を高い状態で保つことはできません。
老いを自覚する度に、あらゆるモチベーションが低下して行ってしまうものです。
こうしたことが原因となり、「老人性うつ」を発症してしまうと考えられています。
特に男性に多く、近所づきあいなどが希薄な人ほど発症しやすい傾向にあるようです。
定年退職後、自宅にひきこもりがちになり、外部から受ける刺激が少なくなる。
夢中になれる趣味がなく、仕事しか今までの人生にはなかった、という人ほど発症しやすいのでご注意を。
急激に生活が変化したタイミングで引き起こりやすいので、住環境を一気に変えるのも危険。
配偶者やペットなどの死別を起因として発症する例もあるようです。
老人性うつも通常のうつと同じように自殺に至るケースもあります。
最近は有名人の自殺の報道が相次いでいます。
もしも心が弱っているときにこうした報道を目にすると「自分も」と思いかねません。
しっかりと心の健康を保つことも、健康でいるためには重要な要素です。
もし、ご自身がこのような悩みを抱えていたり、周りの誰かが苦しんでいる場合は下記の相談窓口に助けを求めてみましょう。
◆相談窓口
◇いのちの電話相談
0570-783-556=ナビダイヤル 午前10時から午後10時まで
◇自殺予防「いのちの電話」
0120-783-556(なやみこころ)=毎月10日(午前8時から~11日午前8時)にフリーダイヤルの電話相談
◇東京自殺防止センター(NPO法人国際ビフレンダーズ東京自殺防止センター)
03-5286-9090=年中無休、午後8時~午前5時半(毎週火曜日は午後5時~午前2時半、毎週木曜日は午後8時~午前2時半 http://www.befrienders-jpn.org/)
認知症との誤認も
老人性うつはアルツハイマー型認知症と混同されることもあり、厄介な病気だといえます。
早期に介入し、適切な治療を行うことで老人性うつは治すことが出来ます。
しかし、あまりにも症状が似ており、発見が遅れることも少なくありません。
自分が認知症かもしれない、老人性うつかもしれないと気遣ってくれる周りの人がいない環境ではどんどん症状が悪化する恐れがあるので、できれば日々地域の人々とコミュニケーションをとるようにしましょう。
地域コミュニティに属し、自分に役割が与えられれば人はシャキッとするもの。
現在、何もせずただただ自宅にこもっているという方は、自宅に居ながらはじめられる趣味を見つけたりするのがおすすめです。
「何もしない」というのは良くない状態。
脳も衰えて行ってしまいます。
「何もしない」状態にならないよう、元気なうちから工夫すると良いでしょう。
======
生活にお役立ちの情報がメールマガジンも受け取れる!【無料】Slownet会員登録はこちらから↓
>>次ページ 無気力を乗り越えて心も体も健康になるためには?過ごし方のヒント
