高齢者に歯の検診がとくに重要な理由は?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)
愛知県知多半島の、65歳以上の住民を3年から4年追跡した研究において、歯が多く残っている人や、歯が少なくても義歯などを入れている人では、歯が少ない人、または義歯を入れていない人と比較して、年齢、治療中の病気や生活習慣などの影響を取り除いても、その後に認知症や転倒する危険性が低いということが分かってきています。
歯の状態や入れ歯を使用していない場合、歯が20本以上残っている人や歯がほとんどなくても入れ歯により、噛み合わせが回復している人と比較すると、認知症発症リスクが最大1.9倍になるというデータもあります。
歯が19本以下で、入れ歯を使用していない人は、20本以上を保有している人と比較し、転倒するリスクが2.5倍にもなるそうです。
また、保有する歯が19本以下の人は、20本以上の人と比較して、1.2倍要介護認定を受けやすいという結果も出ています。
これらのデータから、歯がより多く残っている人ほど、歯をきちんとメンテナンスしている人ほど、健康でいられるということが分かるのではないでしょうか?
兵庫県香美町では、80歳全員の調査を平成23年に実施しており、8020を達成している80歳の人が、平成4年からの20年間で約3倍になっていたそう。
歯が20本以上残っている80歳以上の人は、自家用車に乗っている割合や携帯電話を保有している割合が高いという結果も出ました。
つまり、元気な高齢者でいるためには、できるだけ自分の歯を保有することが大切だと言えるでしょう。
万が一、すでに歯を失ってしまっている、将来的に歯を失ったとしても、きちんと入れ歯を使えば、あらゆる機能は維持されることになるので、口の中常に良い状態に保つよう心がけたいところです。
8020運動
「8020運動」は平成元年から厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している、「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動のこと。
20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われています。
そのため、生涯自分の歯で食べる楽しみを味わえるようにという願いが込められ、この運動が始まりました。
この運動の成果は、厚生省が6年に1度実施している「歯科疾患実態調査」で確認できます。
調査によると、すべての年齢層において年々保有する平均的な歯の本数は増加しています。
現在、平均で20本以上保有する年齢層は69歳まで。
70歳以降では自分の歯が20本を下回っている人が多くなっています。
平均寿命は女性が86歳以上、男性が80歳弱ということを考えると、歯の本数は長寿に追いついていないということがわかりますよね。
まだ多くの歯が残っている方は、歯を無くさないようしっかりと歯科医を受診してみてはいかがでしょうか?
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