暖かい春になると、他の季節よりも睡眠時間がなんだか長くなってしまう方も多いのではないでしょうか?
「春眠暁を覚えず」ということわざがあるように、春はぐっすり眠れるから夜が明けたのに気付かず寝坊してしまう(諸説あり)。
昔からそんな風に言われているのだから仕方のないことなのかもしれませんね。
とはいえ、あまりにも眠気が強烈な場合、もしかすると過眠症かもしれません。
今回は春の眠気について調べてみました。
春はなぜ眠たくなるの?春の眠たさの特徴とは

画像提供:imagenavi(イメージナビ)
そもそもなぜ春は眠くなるのでしょうか?
冬から春に移り変わると、日が長くなり、暖かな日も増えていきます。
暖かくなるとあくびが頻繁に出てしまったり、なんとなく目覚めが悪かったり、日中ついうとうとしてしまう。
多くの方がそのような経験をしたことがあるのではないでしょうか?
一体なぜ春は眠くなってしまうのでしょうか。
まずは、その原因について見ていきましょう。
自律神経と眠気の関係性
最近スローネットでは度々登場していますが、自律神経は人間の日常生活の中で非常に重要なものです。
自律神経には二種類あり、活動的な行動をしている時は「交感神経」が優位に。
夜眠る時などリラックスモードの時は、「副交感神経」が優位に働いています。
交感神経と副交感神経はシーソーのように、常に互いにバランスを取り合っているのですが、冬や季節の変わり目はこのバランスがついつい崩れてしまうそうです。
寒くて体が緊張する冬は何もしていなくても交感神経が優位に働きやすい季節。
一方で、暖かい日が増える季節の変わり目、つまり春は、副交感神経が刺激され、優位に働きやすくなります。
暖かいと、ただそれだけでリラックスモードになってしまう。
だから、眠たくなってしまう、というのが春に眠たくなる理由だそうです。
この他にも、気温差が激しい春は、自律神経のバランスが乱れやすくなります。
春になんとなく体調を崩しやすい、春に心のバランスが乱れやすい、という方は、自律神経を整えてあげることで解決するかもしれませんね。
春の朝に眠いわけ
春の朝、特に眠たいと感じる方もいるのではないでしょうか?
何故、春に限って朝起きるのが辛くなるのでしょうか。
その答えは体内時計にありそうです。
体内時計のマスタークロックは、脳の視床下部の視交叉上核という場所にあります。
光の刺激と、メラトニン(ホルモン)が連動し、睡眠と覚醒をコントロールしているのです。
夜暗くなると、松果体からメラトニンが分泌され、人は眠くなり、朝日を浴びると、メラトニンの血中濃度が低下し、交感神経が優位な状態に切り替わります。
自律神経の中枢も視床下部にある体内時計と連動しているのです。
人の体内時計は、本来24時間より少し長いと言われています。
朝日を浴びることで、日々、体内時計をリセットしているというわけです。
春は夜が短く、副交感神経から交感神経が優位な状態に切り替わりにくいため、起きるのが辛く感じるのだと考えられます。
冬は冬で夜の時間が長いため、体内時計も乱れがち。
春よりも冬の方が起きにくくて当然のように感じますが、冬は寒さで交感神経が刺激されやすく、起きやすい、というメカニズムがあるようです。
朝すっきりと目覚めるためには
朝の眠気解消には香りの力を用いるのが有効だと言われています。
ベッドサイドに覚醒作用のあるローズマリーのアロマミストなどを用意し、起きた時にベッドに一吹き。
朝食にはペパーミントやレモングラスのハーブティーを飲むことで、副交感神経から交感神経を切り替わりやすくなります。
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また、日本人は寝不足気味な人が非常に多いそうです。
春に限らず寝起きが辛い、と感じる方は、寝不足のツケを返しましょう。
2週間に1回、長く眠る日を作るのが寝不足のツケを取り戻す方法として有効。
起きる時間が遅すぎると体内時計が狂ってしまうので、早く寝て、いつも通りに起きる。
または、午前中までには必ず起きるようにするとツケを返すことができます。
生活リズムを整えて、体調管理をしっかりと行いましょう。
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