外出などで不在のときに、家に子どもや孫から訪問すると連絡が来ると、急に家まで帰らないといけなくなり、めんどくさいことになりますね。1年で考えてみると、そんなに多いことではありませんが、家にいなければならないのに外出しているシーン。
皆さんならどのように対応していますか?断ったり、玄関で待ってもらったり、というのが一般的です。しかし、外出中に急いで戻らないといけないのはとても面倒です。コンビニチェーンのローソンがカギの受け渡しサービスを開始しました。
コンビニでカギ受け渡しサービス開始!

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家事代行サービスを展開しているCaSy(カジー)は、ローソン、キーカフェ・ジャパン(Keycafe)の2社と連携し、ローソン店舗27店を含む、都内40か所に設置されたIoTキーボックス端末「Keycafe Smartbox」を介し、カジー定期利用者と家事代行スタッフがカギの受け渡しをするサービスの申し込みを開始しました。
家事代行サービスを日常的に依頼している人が困っているのはカギの受け渡し。
本来なら不在の間に家事を済ませてくれているのが理想ですが、カギの問題があり、現実には家にいなければなりません。
実際に家事代行サービスを多く活用しているのは「単身者」と「共働き」の人たち。
普段働いていると家事代行サービスを依頼しても、平日は仕事のため留守がちな人が多く、これらの人は休日の在宅時に家事代行を依頼する傾向にあるよう。
しかし、休日は多くの人が依頼するため混み合い、希望した日にサービスを展開できないという問題を抱えていました。
さらに、平日に依頼するためにはスペアキーを本部に送ったり、スマートロック端末を自宅に設置しなければならず、手間やコストがかかっていました。
参考過去記事
スマートロックについてはこちら
「家の鍵閉めたかな?」小さなストレスを少なくするスマート家電
https://slownet.ne.jp/c/it/post-17022/
そこで家事代行サービスを展開しているCaSyはコンビニなどでカギの受け渡しをできるようにしたのです。。
コンビニエンスストア内に設置された無人のキーボックを介してカギの受け渡しは行われ、家事代行サービスと合わせてアプリやWebサイトで一括申し込みが可能です。
このようにWEBサイトで一括申し込みできる試みは日本初とのことです。
セブンイレブンでもカギ受け渡しサービス
コンビニ最王手のセブンイレブンでも民泊向けにチェックインサービスを6月15日から開始。
2020年までに1,000店舗への導入を目指すそう。
セブンイレブンでは民泊に特化したカギの受け渡しサービスを展開し、訪日外国人を中心とした民泊利用者が宿泊施設に安心して迎える環境作りを目的としています。
宿泊者が「宿泊予約番号入力」を行うと宿泊名簿登録画面に遷移し、パスポートや顔写真の登録を行うことで本人認証を行うということ。
セブンイレブンは外国人観光客向けなので、私たちにはあまり縁がなさそうです。
しかし、民泊などを今後活用したい、民泊を経営したい、と考えている方はこれらのサービスを知っておいた方が良いでしょう。
Keycafe Smartboxって何?
Keycafe Smartboxは22個のキーボックスとタッチパネルを備えたコインロッカーのようなもの。
カギの受け渡しを遠隔で行うカナダ発のサービスです。
現在では世界45都市、1,000か所以上で展開しており、累計100万回以上のカギ受け渡しの実績があるそう。
国内では現在、ローソンやカフェなどへの設置が進んでおり、オンラインで登録することで誰でも利用可能。
常時ネットにつながっているので、アプリやWebサイトなどから遠隔で受け渡ししたい人にアクセス権を与えることができます。
主に利用している客層は?利用者をどうマッチングする?人気アプリを活用した民泊が熱い視線

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セブンイレブンの例でもわかるとおり、実際のターゲット層は民泊の宿泊客になりそうですね。
頻繁にカギの受け渡しが必要な業態というのはこうしたサービスが求められていきそうです。
実際にこれから民泊を始めよう、民泊を利用しよう、と考えている方は今後スタンダードなカギの受け渡し方法になり得るので、ぜひチェックしてみてください。
このほか、家事代行サービスを週に1回以上頼んでいる、という人も対象になっていくでしょう。
これまで家事代行サービスといえば、事前にカギを預けておいたりする必要がありましたが、最寄りのコンビニでカギの受け渡しができるのであれば、不在の日であっても掃除をはじめとした家事を依頼できるので、ストレスがありません。
このほか、カギを頻繁になくす人だったり、忘れてしまう人だったり、定期的に子どもが家に来る、といった人はKeycafe Smartboxを有効に活用できるでしょう。
また、不動産業にとっても有効で、管理物件の近くにカギを保管したり、といった活用法が期待できる層です。
日本国内では現在、東京、大阪、福岡、長崎、沖縄の5都府県でのみ展開されています。
今後は全国に展開していきそうなサービスですが、現在これらの地域に住んでいる方は一度利用してみてもよいかもしれませんね。
利用するには何が必要なの?料金はどのくらい?

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利用するためにはKeycafe Smartbox専用のスマートフォンアプリが必要となります。
あらかじめダウンロードしておきましょう。
Keycafeアプリ
iPhone
https://apps.apple.com/us/app/keycafe/id1233211301Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.keycafe.android.keycafe
利用は4ステップです。
1.カギを預け入れる
まずお試しで利用する場合はお試しプランに登録し、アカウントに「カギを追加」したうえで近くのKeycafe Smartbox設置場所に行きます。
専用のキーホルダーをカギに取り付け、SmartBoxにカギを入れます。
2.ゲストにアクセス権を付与
Keycafeアカウントを使い、ゲストにアカウントを付与します。
アクセス権は相手のメールや電話番号を入力することで付与可能です。
3.ゲストがアクセスコードを受信
登録したメールアドレスまたは電話番号にメッセージが送信されます。
Keycafe設置場所とアクセスコード、店舗の営業時間が送られるのです。
4.カギの受け取り・返却を確認
カギが受け取られたときと返却されたときはメールが送信されてきます。
今現在、Smartboxにカギが入っているかどうかもすぐに確認できるので、バッティングする心配もありません。
利用方法はたったこれだけ。とても簡単ですよね。
都内を中心に多くサービスを展開しているので、近くのローソンにKeycafe Smartboxが設置されていたら、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
料金はどのくらい?
最後に気になる料金を確認しましょう。料金体系は3種類用意されています。
「使った分だけプラン」は、基本月額料金は0円で、受け渡しごとに690円と1日ごとに50円かかる仕組みとなっています。
無制限に預け入れることが可能で、受領・返却時には自動で通知が送られてきて、年中無休のサポートを受けられます。
「ベーシックプラン」は、月額790円で受け渡しごとに290円の費用が必要です。「アンリミテッドプラン」は月額1,980円で利用し放題となっています。
頻繁に利用する方はアンリミテッドプラン通いでしょう。
カギに関しては年々持たなくとも良くなってきています。
便利な道具を活用して、何も持たなくても出かけられる生活に変えてみませんか?