健康で長生きは、万人の願い。
そのために健康法が世の中にあふれていますが、誰にもできて、お金もかからず、もっとも手軽なのが「瞑想」。

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最近の研究ではテロメアという染色体の部分が健康寿命を延ばすカギを握ると注目されていますが、そのテロメアに好影響を与えるのが、瞑想だそうです。
これはNHKでも放映されました。
瞑想が神経のバランスを回復させる
私達の身体の中には必ず染色体が存在します。
染色体とは細胞の核分裂のときに現れる糸状の構造のこと。
数や形は生物によって一定で、遺伝に重要な意味を持つものです。
その染色体の中で、健康のカギを握るのは端にある「テロメア」と呼ばれる部分。
このテロメアは細胞分裂を繰り替えず度に短くなっていき、これが老化と深い関わりを持つと考えられてきました。
テロメアの長さを伸ばすことで、老化が遅くなり、ガンなどの病も防ごう、という研究が進んでいます。
テロメア研究は2017年2月に出版された書籍に詳しく載っています。
興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか?
テロメアが短くなると、細胞が本来やらなければならない仕事をサボり始めます。
例えば皮膚の細胞はコラーゲンを分泌して皮膚にハリを生み出しますが、テロメアが短くなるとサボり始め、ハリのない皮膚となっていきます。
この老化現象の一端はテロメアにあるのです。
テロメア研究の本場であるアメリカでは自宅でもできる簡単な方法でテロメラーゼ(テロメアが短くなるのを遅らせたり、伸ばしたりする酵素)を増やすことができないか、実験が行われています。
カルフォルニア大学ロサンゼルス校のヘレン・ラブレツキー教授が行っている実験は「瞑想」。
呪文を唱えながら指先を動かし、頭の中に光が差し込むような光景を思い浮かべるヨガの瞑想。
これを40代以上の女性たちに、毎日12分間。
2ヶ月に渡って続けてもらいました。
その結果、実験に参加した23人の女性たちは平均で43%もテロメラーゼが増加したのです。
ポイントは呼吸と姿勢

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たった12分間でテロメアが増加することがわかりはじめている瞑想。
ポイントはどのようなところにあるのでしょうか?
瞑想をするのに、「こうしなければならない」という方法は存在しません。
瞑想は人それぞれたくさんのやり方があります。
共通しているのは瞑想時の「呼吸」と「姿勢」です。
瞑想で最も重要なポイントは呼吸です。
呼吸は意識して呼吸することも、無意識にすることもできます。
しかし、思考が忙しくなると、呼吸が浅くなりがち。
呼吸が浅くなると酸素の供給が少なくなり、酸素利用は増え続け、脳の酸欠を起こしてしまいます。
瞑想の呼吸は「ゆっくりと深く」行います。
可能なら20秒ほどかけて体内から二酸化炭素をゆっくりと吐き出すイメージで行うと良いでしょう。
ゆっくり息を吐ききることで、息を吸うと自然に酸素が入ってきます。
意識的にゆったりとした呼吸を繰り返すことで、身体はエネルギーを回復していくのです。
続いてのポイントは姿勢です。
できるだけ良い姿勢で行うことで、エネルギーは背骨を沿って上下していきます。
また、背筋を伸ばしていないと、エネルギーの流れをブロックしてしまい、エネルギーが身体をうまく巡ってくれません。
椅子に座っていても、座禅でも、自分が楽に座れるどんな姿勢でも構わないので、できるだけ背筋を伸ばしましょう。
瞑想のポイントは大きくわけてこの2つです。
たったこれだけならできそうですよね。
毎日続けることが大切

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一番初めの項で2週間で効果が出た、とお伝えしましたが、すべての人に効果が出るわけではありません。
しかし、瞑想を続けることで心身がリラックスするため、ストレス解消になる、という人も非常に多いのです。
テロメラーゼの増加はもちろんですが、精神的に健康になるためにも瞑想を始めてみてはいかがでしょうか?
即効性の効果があるものではありませんが、毎日・一生続けるつもりで行うことで、きっといい影響が出てくるでしょう。
