「残りの人生、どうせなら誰かの役に立って死にたい」
子供の手もかからなくなり、自分の時間が増えてくるシニア世代。
せっかくできた自分の大切な時間を、これまでできなかった趣味や習い事に使うのも良いと思います。
しかし、その時間の一部だけでも、誰か自分ではない人のために使ってみるのはいかがでしょうか?
普段スローネット上見てみると、「誰かに感謝されたい」「役に立ちたい」という声を多く目にします。
誰かというのは知らない人でも良いですし、もちろん大切な家族や友人でもかまいません。
どんなことをするのかだって、些細なことでもよいと思います。
難しく考える必要はなく、例えば近所のゴミを拾うだけでも人の役に立つ立派な行動ですよね。
今回はそんな「誰かの役に立つ」ということについて考えてみたいと思います。
残りの人生をより有意義なものにしてくれるかもしれないですよ。

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そもそも役に立つとはなんでしょうか?
子育ても終わり、長い勤め人も終え、これといった趣味もなく、仕事がなくなってしまえばずっと家にいるだけ。
そんな定年後の元サラリーマンが増えているそうです。
会社勤めをしていた時は、「売上を上げる」「目標を達成する」「業務の効率化をする」「誰も発見していない発見をする」など、「世間から必要とされる」ケースが非常に多いと言えます。
反面、趣味のない仕事人間だった方は、刺激の少ない平坦で、単調な毎日になってしまいます。
そこで感じるのは「誰からも必要とされていない」ということ。
「老人性鬱」という言葉があるほど、こうした悩みを抱える方は多いのです。
それでは、そもそも「誰かの役に立つ」とは言っても、役に立つとはどのようなことを指すのでしょうか?
簡単なイメージでは「相手にとってメリットになること」。
わかりやすい例で言うなら「お金」です。
お金に困っている人がいたとしましょう。
あなたはその人を救うためにお金を渡しました。
その人は当然、あなたに救われたので「役に立つ人」と考えてくれるでしょう。
しかし、あなたまでお金が無くなってしまった場合、その人にとって、あなたは「役に立つ人」では無くなってしまいます。
また、お金に困っていない人にお金を渡しても、喜んではくれるでしょうが「役に立つ人」とは思わないはずです。
つまり、「役に立つ」ということのポイントは「必要としている人に、必要なものを提供できる」ということです。
どのようなことでも、自分ができることで、それを相手が求めているのならば、誰かの役に立つことができるのです。
誰かの役に立ちたいと思っても何をすれば良いのかわからないと感じてしまう人もいるでしょう。
そんな時はまず、自分なら何ができるのかを考えればよいのです。
それはどんなに些細な行動でも構いません。
ゴミを拾った、席を譲った、ボランティアに参加した、などなど見渡せばできることはたくさんあります。
こういった経験を少しずつでも重ねていく事が大切です。
「役に立ちたい」というぼんやりとしたイメージが、「役に立っている」という気持ちに変わり、前向きな姿勢になっていくはずです。
全国に広がるこども食堂ネットワーク

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「こども食堂ネットワーク」とを聞いたことがありますか?
全国各地に広がるこの活動についてご紹介します。
こども食堂とは、両親が共働きなどの理由で、夕飯をひとりで食べるような環境にある子供が、ひとりでも入ることができる食堂です。
地域の子どもたちのために、こども食堂を作りたい人や、手伝いたい人を結びつけてくれるのが「こども食堂ネットワーク」です。
施設により環境は異なりますが、基本的には月に1回から数回開催される食堂で、子供だけではなく大人も食べることができます。
ボランティアなどで集まった人達が作ってくれた、温かな食事を皆で楽しむことで、いわゆる「孤食」の子供を減らそうというものです。
この活動は首都圏を中心にどんどんと大きくなってきており、活動をしている方たちの情報交換や食材の相互提供を目的としてできたのが「こども食堂ネットワーク」でした。
今ではサイトで各地の食堂の住所や開催日が掲載されており、気軽に参加できるようになっています。
食材や人手の募集も受けつていて「お米、肉、魚、野菜、ボランティアスタッフ」など、こども食堂を支援したいと思った人が、参加しやすい環境が整っています。
参考リンク:こども食堂ネットワーク
ボランティアだけじゃない、「役に立つ」ということ

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ここまで、ボランティアや自分のできる範囲での話が中心でしたが、社会的起業という貢献の仕方もあります。
企業といえば会社の利益を優先するイメージ。
しかし、社会的起業によって生まれた企業は、利益よりも公益を優先する活動を行い、こうした企業を起業する人のことを「社会的起業家」と呼びます。
最近良く見かける空きテナントに入る地域食堂や、人を雇用した観光ショップなどが社会的起業の一例。
株式会社や合同会社だけでなく、NPO法人なんかも盛んに設立されています。
ボランティアだけでなく、企業というカタチで人を雇用し、社会に貢献するというのも、「人の役に立つ」ということ。
このように、目に見える大きさは大小ありますが「誰かの役に立ちたい」という思いの面は皆一緒なのです。
皆さんも「誰かの役に立っている」自分を目指してみませんか?
人に喜ばれる人生はきっと「生きがい」がたくさんある、充実したものになるはずです。
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