動物だって長寿の時代? シニア世代の元気な動物たち

「飼い猫の年齢が10歳を超えて、人間で言うともうおじいちゃんなんだよね」

10歳を超える飼い犬や飼い猫を育てている家庭も多いのではないでしょうか?
最近ではワクチン接種の普及やペットフード、住環境の向上によって、人間だけではなくペットまで寿命が伸びてきているそうです。

東京農工大と日本小動物獣医師会の大規模調査によると、2014年の時点で犬は13.2歳、猫は11.9歳という平均寿命が発表されたそう。
なんと、ここ25年間のうちに犬は1.5倍、猫は2.3倍も長生きできるようになったというのです。

たくさんの動物が飼育されている「動物園」にだって、長生きをしている動物がいます。
今回は高齢になりながらも来園者を楽しませている「シニア世代の動物」を紹介していきたいと思います。

動物だって長寿の時代? シニア世代の元気な動物たち

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

八木山動物公園ではシニア世代の動物が活躍中!

宮城県仙台市にある「仙台市八木山動物公園」は、シニア世代の動物が活躍している動物園。
この動物園には国内最高齢の動物が3種類もいるというのです。

例えば、スマトラトラの雄「クンデ」(12歳)は2017年の12月に国内最高齢になりました。
それまでの最高齢は大阪府の遊園地にいた20歳のスマトラトラが最高齢だったようです。

「クンデ」は人間で換算すると40歳〜50歳位の年齢に当たるよう。
野生下では15年程しか生きられないとされているようですが、飼育下であれば20年程生きると言われているので、まだまだ長い時間活躍をしてくれそうです。
親子連れが名前を呼んでも毛づくろいに専念し、その歩く姿には威厳すら感じてしまうでしょう。
物事に動じない性格で、ほえる声が大きく太くて格好いい」と飼育員からの評判も上々の様子。

本来の生息地であるインドネシアのスマトラ島の熱帯モンスーン林などでは、毛皮を目的とした乱獲、森林の開発や破壊などによる生息地の減少なども加わり、生息数は激減しています。
絶滅危惧種としてレッドリストに指定され国際的に保護されている背景もあり、園内では雌バユとの繁殖活動が期待されるそうです。

ホッキョクグマ「ナナ」は元気なおばあちゃん

次に紹介したいシニア世代の動物は、ホッキョクグマの雌「ナナ」です。
このナナの年齢はなんと33歳
人間に換算すると90〜100歳になるほどの高齢なホッキョクグマなんです。

しかし、そんな高齢にも関わらず、ナナは好奇心旺盛で新しい遊びが大好き。
「いつも元気に動き回り、心は若い」と飼育員からも言われているらしく、全く年齢を感じさせないようです。

ホッキョクグマの平均的な寿命は25〜30歳をされていますが、ナナの元気な姿を見ていると、まだまだその記録を伸ばしていってくれることでしょう。
ちなみに、ホッキョクグマの世界最高年齢は、カナダのウィニペグの動物園で飼育され、42歳で死んだシロクマ「デビー」だそうです。
ナナにもそこに追いつくくらい長生きして欲しいですね。

まるで茶の間のおじいちゃん ニシゴリラの「ドン」

最後に紹介するシニア世代の動物は、ニシゴリラの雄「ドン」です。

ドンの年齢は推定49歳
人間の年齢に換算するとだいたい90歳くらいに該当する年齢のようです。
先に紹介した2頭とは違いドンはのんびりとした性格をしています。
高齢になったため体力が低下してしまい、胸をたたいて強さをアピールする「ドラミング」もしなくなってしまいました。

活発に動くようなことはなくなりましたが、茶の間でまどろむおじいちゃんみたく、ゴロンと転がって休む姿を見せるなど、可愛らしいところもたくさんあります。
ニシゴリラの平均寿命が50歳〜60歳とも言われていますので、まだしばらくはドンの可愛らしい姿を楽しむことができそうです。

八木山動物公園で活躍するシニア世代の動物を3頭紹介してきました。
今回紹介した3頭以外にも全国の動物園で、多くのシニア世代の動物達が活躍しています。
そんな動物達の元気な姿を見ていると、私達人間も負けてられない気持ちになってくるのではないでしょうか?

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