暖かくなってくると、植物を育てようという気分になりませんか? ハーブなら香りが楽しめて、料理にも使えるというメリットも。選び方や上手に育てるためのポイントを押さえて、ハーブのある暮らしを楽しみましょう。

室内で育てるポイント
ハーブはとても生命力の強い植物です。広いスペースや恵まれた生育環境がない、植物を育てるのが苦手という人でも比較的簡単に育てることができます。育てたハーブはこまめに収穫して、どんどん使っていきましょう。
育てやすい種類を選ぶ
室内ハーブには、ルッコラやイタリアンパセリ、チャービル、ディル、ミント、レモンバームなど、成長が早く、葉の柔らかい種類が適しています。繁殖力の強いミントなどは、他の植物を枯らしてしまうことがあるので、単独の鉢で育てましょう。
日当たりと風通しに注意
ハーブは、窓辺や南向きの暖かく風通しのよい場所に置きましょう。日当たりが悪いと光合成ができずに弱ってしまいます。風通しが悪いと虫がついたり、病気の原因になったりすることも。時々屋外に出して日光を当て、たっぷりの水を葉の上から与えましょう。
初心者は苗から栽培
種から育てるほか、挿し木や挿し芽から殖やす方法もありますが、手間の少ない苗からの栽培がおすすめです。お気に入りの苗を購入したら植木鉢などに植え替えましょう。グラスなどにハーブを挿して育てる水栽培もできます。
ハーブ苗の植えつけ
用意するもの…ハーブ苗、鉢、ハーブ用土、鉢底石、鉢底ネット
① 鉢底に鉢底ネットを敷き、底が隠れる程度に鉢底石を入れる。
② ①にハーブ用土をかぶせるように少し入れる。
③ 苗をビニールポットから取り出し、根を軽くほぐして鉢に移す。
④ 土を鉢と苗の間に鉢の八分目くらいまでまんべんなく入れる。
⑤ たっぷりと水を与える。
ハーブ栽培には、通気性や排水性のよい素焼きの鉢が適しています。トレーや鉢皿に乗せて育てましょう。
水栽培
繁殖力の強いミントやバジルなどが水栽培できます。株から茎を切り取って育てましょう。
① ハーブの茎を、先端から7~10センチ程度にカットする。
② 葉が水につからないよう、下部の葉を取り除く。
③ グラスなどに水を入れ、ハーブを挿す。
数日で新芽や根が出ます。水が腐らないよう、毎日水を替えましょう。
飾るためのひと工夫
カバーや雑貨と組み合わせてインテリアとしても楽しめるのは室内栽培ならでは。ひと工夫加えることで、素敵な空間が演出できます。
持ち手つきのかごに入れる
ハーブの鉢植えを2、3種類、お気に入りの持ち手つきのかごに入れます。持ち手があると、壁などにつるすハンギングバスケットにできる上、持ち運びにも便利です。
雑貨と一緒にディスプレー
水栽培はテーブルや棚に置くだけで、インテリアとしても部屋になじみます。グラスに挿したハーブを雑貨と並べれば、部屋の雰囲気がグッとよくなります。
楽しみ方いろいろ
フットバス
① 洗面器に、40~43度のお湯を足首がつかるくらいまで入れる。
② 20センチ程度にカットしたミントを束ねて入れる。
③ 香りを楽しみながら、10分~15分くらい足を浸す。
血流が促されるので、足がむくみやすい人におすすめです。足が疲れたと感じたら、フットバスに挑戦してみてください。
ハーブ氷
① 製氷器にミントやレモンバームの葉を1、2枚ずつ入れる。
② 製氷器の高さ半分くらいまで飲料水を注いで凍らせる。
③ 凍ったら、高さいっぱいまで飲料水を加えて再度凍らせる。
2回凍らせることで、ハーブが氷の表面に浮かばずにきれいに固まります。ハーブを閉じ込めた氷をジュースや炭酸水などの飲み物に入れれば、おもてなしにも活用できます。
