8月まではカラスに要注意!運悪いと後ろから攻撃されるかも!攻撃された経験はありますか?

都会部ではカラストラブルでゴミを散乱させられたり、カラスの鳴き声がストレスになったりなど、さまざまな問題が起きています。
カラスはとても頭が良い鳥。

最近は人間を攻撃することも珍しくありません。
皆さんは実際にカラスに攻撃された経験はありますか?
人を覚えていて、何度も執拗に狙われた経験がある方もいるのではないでしょうか?

本日はカラスにアタックされないための対策法についてご紹介します。

頭を蹴られた!カラスの集まりに威嚇された!カラスのトラブル、どのようなことが起きているの?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

各自治体では春から夏にかけて繁殖期のカラス被害について注意を呼び掛けています。

参考

札幌市:カラスによる被害を防ぐために

横須賀市:カラスやドバトの被害について

北九州市:4 市街地のカラスについて

自治体によってはカラスの被害に遭わないためのパンフレットなども配布しているので、お住まいの自治体によってはこうした資料を見たことがあるのではないでしょうか?

日本に生息するカラスは3月から8月にかけて繁殖期を迎えます。
2018年に発生した大規模停電もカラスが巣を作ろうとした際、送電線に触れたことが原因で起こったそうです。

カラスは山よりも住宅街などを生息地としているケースも多いため、地域住民とのトラブルも多いでしょう。

例えばゴミ収集日にゴミ袋を破られ、ゴミを食い散らかされたり、頭をめがけてカラスが飛来し攻撃されたり。
こうしたトラブル。
長く生きていれば1度や2度、遭遇したり、目撃したりした経験があるのではないでしょうか?



特に5月・6月の2ヶ月間は子育て真っ最中。
親が子どもを守ろうと特に神経質になっている時期です。

通常ならカラスが人間を攻撃することはありませんが、雛や卵がある期間は特に神経質になっており、警告の意味を込めて攻撃をすることがあるそうです。

カラスの縄張りは半径約20メートルから100メートルと言われています。
縄張りから人間が離れるとこうした威嚇行動は収まるそうなので、威嚇されたときは足早に立ち去ることを意識した方が良いでしょう。

カラスの鳴き方で威嚇されているかどうかを判断する方法もあります。

「カッカッカッ」と小刻みに枯らすが鳴いているときは近くに巣がある可能性が高いそうです。
こうした鳴き声が聞こえたらすぐにその場から遠ざかったり、道の場合は迂回するようにしましょう。

巣を見つけても立ち止まって巣を見上げたりしない、頭・肩を覆うよう傘を差す(日傘ももちろんOK)、頭を守るため帽子を被る(夏は特に帽子を被りましょう)といったポイントに注意すれば、カラスによる被害を防ぎやすくなるでしょう。

ヒナや幼鳥が道に落ちていたら

もしかするとヒナや幼鳥が道に落ちているかもしれません。

しかし、野生動物は人間が保護するのではなく、自然のまま生きていくのが本来の姿。
自然の中の出来事については、手を出さず見守るのが最善。
ヒナや幼鳥が落ちていても触れず、そのままにしておきましょう。

万が一ケガをしていたとしても、そこはグッとこらえて見て見ぬ振りを。

野生動物は多くが寿命が尽きる前にほかの生き物に食べられてしまったり、ケガや病気で命を落とします。
命を落とした野生動物をほかの野生動物が食べることで多くの命が生まれているのです。

また、ヒナや幼鳥に手を出そうとすると、親が威嚇をしたり、攻撃をしたりする危険性があります。
巣立ったばかりの幼鳥はしばらく、親からエサをもらいながら巣の近くで生活するそうです。
幼いカラスは飛ぶ力もまだ弱く、地面で休憩することも多いそう。
通常、体力が回復したらすぐに飛び立つそうなので、地面で休んでいるカラスを見かけたからといって保護したりしないようにしましょう。

ゴミの散乱を防ぐには

カラスの被害で最も多いのがゴミの被害。

福岡市は日没から夜12時までにゴミを出し、夜間に収集するそうです。
夜中はカラスも眠っているため、ゴミが散乱するなどの被害がとても少ないようです。

とはいえ、多くの自治体は昼間のゴミ収集。
しっかりと対策しておくことで、カラスの被害を防ぐことができます。

まずは生ゴミを減らす工夫をしましょう。
カラスにとって生ゴミは食べ物。
なるべく可食部分はしっかりと食べるなど、なるべく生ゴミを減らす工夫をしましょう。

また、前日夜から早朝にかけてゴミを出すと、ゴミを放置する時間が長くなるもの。
時間が長くなるとそれだけカラスの被害に遭う時間が長くなるので、定められたゴミ出し時間ギリギリに出すのがベストでしょう。

このほか、カラスは基本的に視覚で食べ物を探す生き物。
紙に包んだりするなどして、外側から生ゴミが見えないよう工夫するのも対策としては有効です。

日本に生息するカラス

日本の都会にいるカラスは「ハシブトガラス」と「ハシボソガラス」の2種類が大半。
繁殖期はいずれも春~夏で、山林、公園、街路樹、電柱などに巣を作り、卵を産み、ヒナを育てます。
巣作りから子育てまでは1ヶ月程度の期間で、この期間は前述の通り、警戒心が特に強くなり、神経質で攻撃的な時期。
巣立ちの時期はさらに神経質になり、近くを通る人を威嚇したり、攻撃したりするそうです。

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