肌寒い日が増えてきた今日この頃。
北日本では暖房をつけるという家庭も増えてきたでしょう。
冬になると暖房を利用するという家は多いですよね。
電気ストーブ、エアコン、灯油ストーブなどさまざまな選択肢がありますが、どれが一番暖かく、どれが一番燃料費が安く済むのでしょうか?
また、それらからコスパの高い暖房はどれなのかを考えていきます。
全国平均の暖房代は?ふたり家庭の暖房費の目安とは

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冬の一般家庭の電気代はいくらいくらいなのでしょうか?
2014年度のデータによると、1月1万3,857円、2月1万4,375円、3月1万4,051円だそうです。
1月〜3月の平均は1万4,094円となっており、年間の平均1万1,203円よりも3,000円ほど高いことがわかります。
冬場に電気代がかさむ理由は、エアコンの冷房・暖房の消費電力の違い、日照時間が短くなるため照明を使用する時間が増える、冬服はかさばるので洗濯機・乾燥機の使用回数が増えるといったことが考えられます。
エアコンで暖房をまかなっている場合、夏よりも冬の方が高いですよね。
エアコンは外気35度を25度まで冷やせば快適に過ごせるのに対して、冬場は外気0度を20度以上に温めなければ快適に過ごせないため。
温度差が大きい冬場の方が、消費電力が高くなるわけです。
ガス代
では、ふたり世帯のガス代はどのくらい違うのでしょうか?
- 春7,500円〜8,500円
- 夏4,500円〜5,500円
- 秋5,500円〜6,500円
- 冬1万500円〜1万1,500円
が平均だそうです。
冬場のガス代は夏の2倍ほどかかる、ということがわかります。
冬場は水を温めるのにも大きなエネルギーを使うため、給湯などでも大きなエネルギーが必要というわけですね。
光熱費は冬になると上がってしまうのは仕方ありません。
少しでも節約するなら使用する暖房器具を見直すのもひとつの手でしょう。
では、具体的にどの暖房がオススメなのでしょうか?
灯油ストーブ、電気ヒーター、ガスストーブ、暖房器具はどれがお得?どれが暖かい?どれがコスパが高い?

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まずは暖房器具ごとの特徴を見ていきましょう。
エアコン・ファンヒーターの特徴
エアコン・ファンヒーターは空間全体を温風で暖める、という特徴があります。
全体を暖めるため、室温が上がるまでにはやや時間がかかる傾向がありますよね。
エアコンはリビングなどの広い空間を暖めるのに向いていて、ファンヒーターは寝室など狭い部屋を暖める場合に向いています。
電気ストーブ・パネルヒーターの特徴
本体がエネルギーを発して、前面のものを輻射熱で暖めます。
輻射熱は空気などの気体を介さず、直接電磁波で伝える熱のこと。
温風などを出さず、じんわりと暖める、ということですね。
暖まるまでの時間は短く、すぐに暖めることが可能。
ただし暖めるスポットが狭いため、暖める場所がほぼ決まっている場合や、エアコン・ファンヒーターなどで部屋が暖まるまでのつなぎとしての使用が向いています。
オイルヒーターの特徴
本体の放熱で起きる空気の自然対流で暖めるのがオイルヒーターの特徴です。
強い温風を出さないため、室内の乾燥を避けられるというのが魅力的。
本体内のオイルを加熱したり、部屋全体が暖まるまでには時間がかかるのが難点でしょう。
空間を長時間暖めたい場合には非常に向いているので、常時使用する場合はオイルヒーターは最適だといえます。
こたつの特徴
日本の冬の暖房器具の代名詞「こたつ」。
ご存じの方も多いかと思いますが、こたつテーブルの下にヒーターなどの発熱体を設置して、布団などでテーブルを覆うことでこたつ内を暖める暖房器具です。
手足など身体の部位をピンポイントで暖めるのに向いています。
メインの暖房温度を下げて電気代を節約したい場合などにも最適。
部屋全体を暖める効果はないので、部屋全体を暖める目的での使用には不向きです。
ホットカーペット・電気毛布などの特徴
カーペットのなかや豊富のなかに電線を通し、電気を通すことで暖める暖房器具です。
電源を入れるとすぐに暖まり、ピンポイントで暖めるのに向いています。
暖房をつけるまででもない場合には最適なアイテムです。
それぞれの電気代とは
では、特徴がわかったところで実際にどのくらいの電気代がかかるのかを見ていきましょう。
いずれも1時間あたり、エアコンは2.8円〜39.9円(使用するエアコンなどで異なる)、セラミックファンヒーターは強32.4円・弱14.9円、オイルヒーターは12.7円、ハロゲンヒーターは強27円・中18円・弱8.9円、カーボンヒーター強24.3円・弱12.1円、パネルヒーター強27円・弱13.5円、電気カーペット(2畳)強9.0円・中6.2円、こたつ強4.3円・弱2.2円、電気毛布強0.9円となるそう。
もちろん、使用している機材などによって変わってきますが、スポット的に暖めるものほど安く、広い空間を暖めるものほど高い、という傾向が見られますね。
もっともコスパが悪いといえるのはハロゲンヒーターでしょうか?
実際に使用する際は広い空間はエアコン、狭い場所はオイルヒーター、スポットが決まっているなら電気カーペット・電気毛布、短時間ならカーボンヒーターが最適な暖房器具だといえるでしょう。
寒さが厳しく、雪が多い地方では石油ストーブがコスパ抜群。
燃料費も安くなるので、石油ストーブを選択しましょう。
それ以外の地域なら、さまざまな暖房器具を組み合わせて使用すると、電気代を安く抑えられるでしょう。
オススメの暖房費節約術は?

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さらに寒い寒いと感じず、快適な空間を維持しつつも電気代を節約するにはどのような手段があるでしょうか?
効果が大きいのが電気料金プランを見直すことでしょう。
今は大手電力会社10社以外に、新電力という新しい電力会社も多数あります。
発電だけを行う会社、発電も電気の小売りも行う会社、電気の小売りだけを行う会社などのタイプがあって、ユーザーは自分の条件に合った電力会社と契約できるようになったのです。
新電力から電気を購入しても電気の質が変わったり、停電したりはしないので、プランだけで比較して安いところに切り替えるのがオススメ。
現在の使用状況に合わせた電力会社を選び、プランを変更することで年間1万8,000円も節約になるというケースも。
ぜひこの機会に電力会社、プランを見直してみましょう。
エアコン代を節約するには
冬の電気代で高くなるエアコン。
電気代節約のポイントはどこにあるのでしょうか?
まずは運転方法ですが、「自動運転」がオススメです。
弱運転だと逆に電気代が高くなってしまうことがあるので、自動運転が一番エコ。
エアコンは温度を上げ下げするのに一番エネルギーを使うため、なるべく室内の温度変化をさせないことが重要なのです。
自動運転は温度を見て自動的に上げ下げしてくれるため、温度変化が非常に少なくなります。
結果的に電気代が一番安くなるので、ぜひ利用の際は自動運転に設定しましょう。
また、夏場と同様扇風機・サーキュレーターも有効です。
暖かい空気は上に溜まるので、サーキュレーターを上に向けて暖かい空気を下に下ろしてあげると部屋の温度が均一になります。
ぜひこれらの方法を試してみてくださいね。
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タイマーもついているので、電気代も節約できますよ。